風と光を取込む
Mar 02, 2009
風と光について
家のなかをさわやかな風が通り抜けていくことは、とても気持ちのいいものです。
風は、新鮮な外気ばかりではなく、たとえば、樹木の緑や、花の香りを運んできたり、木の葉の音、また、室内の空気の熱を運んでくれます。
また、光は、明暗をつくり、暖かさをもたらし、射し込む角度で四季の移り変わりを感じさせることもあります。
窓は、光を射し込み、風が抜けていくことが重要です。
プランをする時は、風の道を考え、入った風が抜けていくことがとても大切です。
基本的には、眺めと採光のためのフィックスの窓を設けることはできるだけ少なくします。
採光の面で考えると、窓の設置、開き方は、壁とのバランスがポイント。仮に計画中であれば、図面上で開いた部分の窓と閉じた部分の窓をえんぴつで塗りつぶして見ると均等すぎると、たいてい、光のリズムが単調で退屈な空間になってしまいます。
ここのところは、プラン上の関係、施主のご要望も入ってきますのでなかなか難しいところです。
また、窓の高さをどうするか、横長がいいか、縦長がいいか、窓の形(プロポーション)を決めていくときは、その部屋で作業や動作また、眺めなどを考慮することが必要です。
リビングでいすやソファーに座った時、和室は畳に、浴室は浴槽に入ったとき、窓の位置や大きさ、高さなど計画する上では施主の方と十分検討したいものです。
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