OMソーラーは、パッシブ
Mar 23, 2009
【パッシブ】 という考え方
パッシブとは、よく耳にする言葉ですが、意味合いとして『受動的』という意味です。反対の言葉として『アクテイブ』という言葉があります。
パッシブの基本は、『熱や自然の力を自然のまま利用すること。しかも、汚れを生まない』ことです。
パッシブでは、『効率を上げる』のではなく、『足りているか、いないか、ちょうどいいか、良くないか』と考えております。
『効率を上げる』のではなく、『足りているか、足りていないか』と考えてみましょう。
私たちは、よく効率ということを考えます。
たとえば、太陽熱を利用することで心地いい暮らしができているとします。その場合には、太陽の熱の集熱は足りているので、もっと集熱効率の高い集熱板の必要性はないのです。まかなえていればそれでいいのです。
気密は低ければ、熱を取込んでも逃げてしまいますから、パッシブの効果は小さくなります。経済の視点からは、換気による熱の損失を少なくしなければなりません。しかし、パッシブの視点に立つと一方でこう考えます。
『人が暮らす家にとって、換気は不可欠なもの。換気を、どんどん減らすことが、果たして私たちが、『ちょうどいい』と感じる居住環境を生むことになるだろうか。 と。 おそらく、決してそうとは言えないことでしょう。
経済的な視点でみると、効率は高ければ高い方がいい、ロスはできるだけ少なくしたい、というような考え方しか出てきません。しかし、パッシブの視点に立つと、このように、一方的な捉え方はできなくなります。
人や自然との『応答』の中で、考え方や価値観が変わってくる、これが、パッシブの『おもしろさ』です。