OMだから 「 温熱環境のバリアフリー 」
Jul 29, 2009
垂直に加え、水平の温度分布もまた、お年寄りの脳卒中などを防止するカギのひとつ。
お年寄りが脳卒中の発作を引き起こす場所としてまずあげられるのが、トイレのようです。トイレは北側の寒い場所に設けられていることが多く、そこで臀部を露出し、さらに排便で力が入ると血圧は急速に上昇します。脳卒中発作の4分の1は、トイレ、続いて玄関・廊下・洗面所・浴室・台所の順となっています。一室だけの快適なリビングとの温度差が主な原因のようです。また、脳卒中発作は、温度が冷え込む早朝と夕刻に多いのも特徴です。
こうした事態をさけるためには、次の二つの点に留意しなければなりません。その一つは、前述した垂直の温度分布「上下の温度差」です。これは、「頭寒足熱」を実現する床暖房の特徴が働いてくれます。そしてもう一つが、水平の温度分布「部屋と部屋の温度差」です。そして、この難問に、OMソーラーだからこそチカラが発揮されます。
これまでの暖房は、ほとんど一室だけを、しかも間欠(付けたり、消したり)的な暖房でした。全室セントラルヒーテイングにしたくも、高いランニングコストを考えると、諦めざるを得ません。一室は、暖房しても、ほかは我慢して過ごすというのが、普通の過ごし方でした。また、ストーブや電気暖房器のスイッチを切るのも普通でもったいないというだけでなく、安全のためにも消すことが日常でした。
OMソーラーは、寸法やサイズだけでなく、暖かさのバリアフリーも実現する家。
OMソーラーは、部屋と部屋の温度差が少ない、全室暖房を基本に考えている暖房法です。
これを可能にしたものは、熱源が太陽であること、熱を運ぶ媒体が空気であること、そして空気であることによって、その恩恵を家全体が受けられることにあります。
OMソーラーは低温暖房です。高温な床をつくることはできません。室温は、18~20℃程度が至適温度と考えております。ちょうど、春や秋のもっとも過ごしやすい季節の温度がそんな感じです。冬に、夏の暑さを持ち込み、夏に鳥肌が立つような冷房をするのではなく、暑さや冷たさを感じさせない温熱環境を作り出すことができるのがOMソーラーです。
急激な温度変化に身体を対応させる必要はありませんので、お年よりも家の中をのびのびと歩くことができます。OMソーラーの家は寸法やスペースなどのバリアフリーとともに暖かさのバリアフリーも実現することができるのです。