自然の力を活かす
Sep 29, 2009
同じ場所でも、「暑い家」と暑くない家」があります。どう違うのだろう。
「パッシブの基本」からの夏の工夫のキーワードは、「風通し」 「日射を遮る」 「エアコンに頼らない工夫」の3つです。
キーワードをもとに、「暑い家」と「暑くない家」は、何が、どう違うのでしょうか。下記が簡単な比較表です。
内容を見ていただくとわかるとは思いますが、家づくりを進める設計段階で考慮しておく必要があるものと、暮らしの中で実行することが暑さ防止につながるものの両方があります。
「暑い家」 と 「暑くない家」 の簡単な違いの整理
暑い家 暑くない家
風通し ①風が通り抜けない窓の配置と室内空間の構成。 ①風が通り抜ける窓の配置と室内空間の構成。
②室内に熱気がこもる。 ②室内に溜まる熱気は、高いところから抜く。
③通風や換気を行う習慣がなくなってきている。 ③夜間は、通風と換気で室温を下げる。窓を閉
める時は、OMソーラーのしくみを活用。夜間外
気取り込みで、夜の外気を取り組み、換気を行
う。
日射を ④開口部の内側による日射遮蔽。 ④開口部の外側で日射を遮蔽。
遮る ⑤白っぽいコンクリートや木面などは照り返しが ⑤日射の照り返しを小さくする。
大きい。
⑥断熱材による屋根や壁の日射遮蔽(通気層、 ⑥日射が強い屋根は、OMソーラーのしくみを活
日陰にする工夫がない)は、侵入熱が小さいな 用。熱い空気をお湯採りに活用し、余った熱は
がらも、暑いほどの自然室温になりやすい。また 屋外へ排出する。
熱が伝わりにくい木材や断熱材は、一度温まると
なかなか冷めない特性を持っている。
エアコン ⑦エアコンの温度だけに頼り、通風を活用しない。 ⑦扇風機などを積極的に活用する。
⑧衣服の素材や形に無頓着。 ⑧衣服は、通気性がよく、汗が蒸発しやすいもの
を