日射を遮る工夫 1
Oct 26, 2009
外部で遮る。簾の効用
窓から室内へ侵入する熱は、窓から直接入る日射以外に、家のまわりの地物からの照り返しがあります。「暑くない家」にするためには、効果的な日射遮蔽の工夫が必要となります。窓の遮蔽は、屋根や壁の遮熱と同様に重要なポイントです。日射遮蔽は、室内側ではなく、外部で遮る方が高い効果が得られます。内部ブラインドは、実は、日射熱の半分以上が室内に侵入してます。
窓からの侵入熱は、直接な日射以外に家のまわりの地物からの照り返しがある。
冬の太陽の日差しをより多く取り込むために、南側の窓面を大きく確保する場合が、パッシブ的視点からは多く見られます。一方夏は、それを遮熱するために、窓の室内側に障子やカーテンなどを取り付けるのが一般的です。「暑くない家」にするためには、効果的な日射遮蔽の工夫が必要ですが、窓の遮蔽は、屋根や壁の遮熱と同時に重要なポイントとなります。
窓から室内へ侵入する熱は、窓からの直接的な日射以外に、家のまわりの地物からの照り返しがあります。これは、地面からの反射光と日射熱を受けて温まった地面などからの再放射熱(波長10μm前後の遠赤外線で、長波長放射ともいいます)です。日射反射量は、反射率によって、再放射量は、地面の表面温度と長波長放射率によって異なります。
次回は、日中温まった地面からの放熱について一例を取り上げてみたいと思います。
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