家の外側を考える。
Oct 04, 2011
家に緑を取り入れる
《 小さなスペースでも緑は植えることができる。 》
これから家づくりがはじまる人はともかく、今住んでいる家では緑を植えたくても植えるスペースがないというの
が多くの人の実情だと思います。では、どのように植えたらいいか、ここから、少しのヒントというかご紹介したい
と思います。狭い敷地で緑を植えると効果的なのが、道路との境界です。道路からの輻射熱を遮ることができま
す。また、スペースによって植えられる緑の性質も変わります。道路境界と建物の間が約75cmあれば輻射熱
対策が行え、150cmあれば歩行者からの視線を遮りながら緑を楽しめます。300cm確保できればテーブルな
ど置いてお茶を楽しみながら緑の恩恵にあずかることも可能です。
また、方位によって緑の役割も変化します。南側の樹木は
暑さを入れない ための樹木で、日射遮蔽と共に、道路や
隣の建物の屋根からの輻射熱を遮る役割を果たします。
一方、北側の樹木は【涼しさを取り入れる】役割を果たしま
す。冷気流をつくる働きにより、北側の樹木と建物の間には
南側よりも5~6℃程度気温の低い環境をつくることも可能
です。この場所に面した窓を開ければ、まさに樹木は天然
の空調装置としての役割を果たし、涼しさを建物内に取り
入れることができるのです。
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