周辺環境と敷地を読む。
Dec 01, 2011
前回、設計プランについて考えると題して書きましたが、その前に、敷地のことについて簡単に書こうと思いま
す。
実際に敷地に立ち、その敷地とまわりの環境を読み取ること。これを行なわなければ、設計はできません。敷地
は、その土地固有の 『 地味 』 を持っています。その、 『 地味 』 を見、プランに反映することで、周辺環
境と調和した家をつくりましょう。土地には、建築基準法で定められた規定内容により、家を建てる上での制限が
設けられています。
例としてKさんの紹介をしたいと思います。
Kさんの土地の外的条件 ②
『 地味を読み取る 』
設計する上で、まず必ず必要なことは、実際に敷地に立ち、その敷地とまわりの環境を読み取ることです。
敷地は、その土地固有の『 地味 』を持っています。その土地だけが持つ味覚ともいえましょうか。その『 地
味 』 を見、プランに反映すれば、家の周辺の環境、もっと言えば、地域によく調和した家に自然となってしま
う、と言われます。
Kさんの土地には、どんな 『 地味 』があるのでしょうかまとめて見ます。
少し、見にくいとは思いますが、外的条件 ③として 法律に関する制約は省きます。
土地の外的条件のまとめとして
☆ 周辺条件 敷地に西側に市の丘が、南側には緑地公園があります。その一方で、近くに、高速道路、ゴ
ミの焼却場があります。また、道路を隔てて大きな団地があります。
☆ 敷地条件 敷地は6区画に分けられている中の1区画。南側の敷地の家との間には、共用の4メートル
幅のインターロッキイング乗り入れが、また、外周には、土留めが出来上がっています。北
側隣地は、90cmくらい敷地が高く、南と東の敷地には高低差はありません。
☆ 用途地域 市街化区域・法22条地域・第一種中高層住宅地域
☆ 建蔽率 60%
☆ 容積率 160%
☆ 高さ関係 隣地斜線 20m 北側斜線 10mから、1.25勾配
☆ その他 6区画の建築協定にて、敷地境界線より、北側1階 1.5m 2階 3m以上の幅の確保
が必要。
以上ですが、次回は、設計する前の家族の要望など、例などを取り入れて書いてみます。