OMソーラーと換気
May 18, 2009
OMソーラーは、OMが運転していれば、暖房しながら換気するという、相反することを可能にしました。OMソーラーは、家の中の空気をいつも動かしていますが、その動く速さは、秒速数10cm。微風状態といえる動きです。また、OMソーラーでは、建築的工夫とシステム性によって、床下への湿気を防止しています。OMソーラーの家は、『 呼吸する家 』ともいえましょう。
OMソーラーが運転していれば、常に新鮮な空気が取り込まれている。
『 OMソーラーシステムの最大の特徴は、暖房しながら換気をしていること。』 これは、OMソーラーの考案者 奥村昭雄先生の言葉です。
室内環境としての空気の質と温熱環境が人の健康に大きく影響することは、以前簡単にブログに書いたような気がします。一定の新鮮な空気を取り入れること、空気を清浄に保つことは、住まいづくりを考える上で、重要な要素となります。
OMソーラーが、暖房しながら換気しているというのは、そのしくみからもわかるように、集熱すると同時に、外の空気が絶えず室内に送り込まれているからです。実際に、OMソーラーの住み手から、『 旅行で留守をしていたのに、家の中がムッとした感じがなかった 』という声が聞かれます。また、別荘など日常生活の場ではない住宅にも、OMソーラーは、積極的に取り入れられています。それは、窓を閉め切っていても、OMソーラーが運転していれば新鮮な空気が取り込まれるから - つまり、OMソーラーは『 呼吸する家』 ともいえるのです。
また、外の空気がいつも室内に入ってくるというと、『 ホコリも一緒に入ってくるのでは?』 とよく聞かれます。
OMソーラーは、家の中の空気をいつも動かしていますが、その動く速さは、屋根の集熱空気層の中でも、室内でも、秒速数10cmです。人は、自分の体温がつくる秒速15cmほどの上昇気流の中で生きているので、OMソーラーの空気の動きは、微風状態 といえます。
したがって、人がじっとしているときにホコリを巻き上げたりしないように、OMソーラーもホコリを運び込みにくいしかけなのです。