OMシミュレーションについて Ⅱ
Dec 14, 2009
OMシミュレーションについて 前回に続き簡単に書いてみます。
ある程度のプランができたら、チェックポイントの確認を致します。太陽熱を取り込むためのポイントとなる項目です。プランの計画ができたら、Omソーラーの視点から、現時点で計画プランを見つめなおすことが重要です。
5つのチェックポイント
1. 屋根の集熱面は太陽の方向に向いていますか。
集熱面に日が当たらないと、太陽のエネルギーは取り込めません。集熱面は真南に近いほど多く集熱できます。(鹿児島では真南より西に10~20度振った方が良い場合があります。また、建物は、敷地に合わすのではなく、太陽の向きに合わせるので敷地に対して斜めに建つこともあります。)
2. 建物周囲に日射を遮るものはありませんか。
集熱面が南向きでも、影がかかるときちんと集熱できません。周囲の樹木や建物、山などの影に要注意。将来的な近隣の建物計画も考慮しましょう。
3. 暖めたい場所がOM対象範囲にありますか。
OMソーラーで暖める範囲を「OM対象範囲」といいます。OM対象範囲内の部屋に、集熱空気がまわり、室温が上がる、ということになります。
4. 立下りダクトの位置は適切ですか。
暖かい空気は、立下りダクトから床下へと広がります。したがって、立下りダクトはOM対象範囲の中心付近や最も暖めたい場所に設けます。
5. 床吹き出し口の位置は適切ですか。
空気は、立下りダクトから床吹き出し口へと流れるため、空気が流れにくい場所は暖まりにくくなります。床下の空気の流れは、基礎の形状等にもよります。
プランができて以上のような項目をチェックします。別に問題がなければシミュレーションの計算に入っていいきます。次は、パッシブの3要素から見て行きたいと思います。