ながく持たせる家について
Aug 17, 2010
2回目として、外壁について
耐震性を考えて、基本的に構造壁の量が、たて、よこ均等に必要以上にあることが大切です。総2階建ての場合、隅に構造壁がきちんととれているかどうかも大切なチェックポイントです。
一般的に地震に不利な住宅の構造というのはないと思っております。日本の伝統構法でも現在の在来構法でもフプレハブ住宅でもツーバイフォーでも、設計によって地震に強かったり弱かったりすると思います。とくに60年以上の耐久性を求める住宅では、30年以上経た時点での建物の耐震性が問題となってきます。
壁の内部が傷んだり接合金物がおかしかったりすれば当初の耐震性は期待できなくなります。最近は、きちんとした金物が多いですので心配ないと考えておりますが確認しておきましょう。
外壁材はどのような建材であれ、メンテナンスが前提です。木材であれタイルであれサイデイングであれ、メンテナンス間隔は違いますが、60年以上の耐久性を求めるなら欠かすことはできません。
もちろん外壁の耐久性は下地や壁内部の耐久性と関係があります。壁内部がいたんでいたら、外装材が耐久性があっても意味がなくなります。しっかりとメンテナンスをしましょう。
また、地域にの気候風土に合わせることも大切です。
日本の気候はみなさん、地域によってかなり異なることはご存知のとおりと思います。
地域にあわせた温熱環境計画を立てるには、その地域の特徴をある程度知る必要があると思います。一般的に日本では夏の温暖期は多湿です。温暖期の湿度対策が建物の耐久性にとって大切な課題になっております。つまり、湿気を好むダニ、カビ、シロアリ対策など。また、クーラーで冷やされて外壁が結露することへの対策などです。各会社では、いろいろと考えております。
暖冷房をどのように考えるかということですが、暖房や冷房の必要度は家族や地域の特性によって異なることを忘れてはなりません。地域と家族に合わせた温熱環境対策が重要で住宅計画のなかで設計者とプランしていくことが大切です。