設計プランを考える。
Nov 18, 2011
☆ 設計プランについていろいろと考えて見たいと思います。昨年は、家づくりはこう進むで書きましたが、具体
的な進めかたを書いてみます。
設計案にづくりは、外的条件、内的条件という2つの条件の 「 相互関係 」を読み込み、その整理から始まりま
す。そして、周辺環境を含めた敷地全体のゾーニングを考え、その後、モジュールを決め、メインとなるグリッド
柱を、ゾーニングの上に落とし込みます。壁の位置・出入り口の位置・開口部の位置や大きさなど検討し、図面
に書き込みに入ります。シミュレーションで温熱環境(OMソーラーの場合)を確認、再検討し、第一プラン案が
完成します。
☆ 外的条件・内的条件の読み取りから、設計者はまず、基本プランを考える。
外的・内的条件の読み取りが終わると、いよいよ、設計者による具体的な設計案づくりに入っていきます。その
過程見ていこうと思います。
設計案づくりでは、家のプランやセクションをどのように構成していけば、必要なもの、大切なものの性能を確
保できるかを検討していきます。これも、 「 プランニング 」 といいます。建築主が思い描いたものや、住まい
方の夢、新しい家のイメージを、設計者が一つ一つ読み込んで整理すること、それがスタートとなります。
☆ プランニングが完成するまでの流を整理してみますと。
これまで、前提となる、外的条件・内的条件を読み取ってきました。プランニングでは、まず、これらの2つ条件
の 「 相互関係 」を読み込み、大きく次の通りと考えております。
① 外的条件を読み取る。
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② 内的条件を読み取る。
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③ これからの相互関係を読み取る。
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④ 整理する。
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⑤ ゾーニングをイメージする。
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⑥ 平面をスケッチする。
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⑦ 断面図をスケッチする。
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⑧ OMコンピュータ・シミュレーションで確認。(OMソーラーを取り入れた場合で、それ以外では家の中への
日の入り方・断熱材などで温熱環境を考える)
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⑨ 全体を再検討する。
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⑩ プランニング完成。
ゾーニングとは、 『 必要な空間<スペース>の< 種類(用途) >と< 広さ >と< つながり >』 を表
現するもので、 『 <具体的なゾーニング>と<それぞれのボリューム>と<動線>』を、関係性をもってイメ
ージすることが大切となります。
次回か次々回かに具体的なイメージ的ゾーニングを提示して行きたいと思います。これらをベースとして、設計
者がプランニング完成までの具体的な作業をどのようにして進めていくか私たちインビレッジ・ハウスの一例を今
後ご紹介していきたいと思います。