OMソーラーだから 4
Jul 13, 2009
いかに緩やかにするか」という考え
右の写真は、OMソーラーがよく働く、冬の晴れた一日の
一部分ではありますが、温熱環境の変化を写した画像で
す。
朝8時は、まだ少し肌寒くを感じます。しかし、床の温度は
前日の太陽の温もりが残り、冷たくない床です。
この時期は、10時ごろから集熱が始まるまでは、窓からの
日射熱によって室内温度が上昇します。その後、OMソーラー
の働きが加わり、室温が上昇。同時に、床下では、太陽熱が
貯金されています。夕方、太陽が沈み、外気温が低下します
が、床面の温かさがわかります。それからゆっくりと温度が
下がって生きます。
昼間、太陽熱を床下にしっかり貯蓄しておくことで、夜間の温度低下の速度をできる限り緩やかにすることが大事なことです。OMソーラーの知恵と工夫の仕組みです。
太陽熱を、使える時には使わせてもらう。使えない時には、機械に頼ろう。
自然は日々変化します。晴天の日もあれば、くもりの日、雨の日もあります。また、南北に長い日本では、気象条件もさまざまです。一年を通して温暖な地域もあれば、暖房をより多くの必要としながら太陽が出る時間も短いという寒冷地、逆に、寒冷地でありながら太陽の力に恵まれる地域など、それはもう、さまざまです。
太陽が顔を出さない時には、機械を活用して暖房を行います。「 せっかく家をつくるのなら、太陽熱を上手く活用できる器をつくり、使えるときには使わせてもおう。それが使えない時には、機械に頼ろう 」という考えです。
機械による暖房には、3つほどあります。
・ 室内を直接暖める暖房
いわゆる、エアコン・ストーブ・こたつなどの一般的な暖房器具を使用し、室内を直接暖房する方法です。
・ 温風式床暖房
ハンドリングボックスを利用する暖房方式で、床下空間を温風で加温し、主に床暖房を行います。
・ 室内直接暖房プラス温風式床暖房
ハンドリングボックスを利用する暖房方式で、複数の暖房用温水コイルで、室内と床下空間を同時に加温
します。